【実体験】銀行員におススメの資格学習法(語学系-TOEIC/TOEFL/USCPA他)

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結論

英語に自信のない人は、まずTOEICの850点程度を目指す。それを超える人は、USCPAなど実務能力と合わせて英語を身につけるかたちが、費用対効果としてよい

  • まず、TOEIC学習は、850点程度までは、大手企業社内で評価されやすく、学ぶROIが高い
  • 一方で、TOEICの850点以上や、さらに難度の高いTOEFLの学習は、社内や社外(転職市場)での評価につながりにくく、ROIも高いとは言えない
  • むしろ、850点を超える基礎力のある人は、USCPA(米国公認会計士)やCFA(米国証券アナリスト)など、実務レベルの英語運用を前提とした資格の勉強をする方がROIが高い

以下、なぜこの記事を書くかに触れ、その後、上記結論を順に解説していきたい

なぜこれを書くか

銀行員として身につくスキルの全体像はこちらの記事でまとめた。こちらの記事では、ハードスキルを手っ取り早く身に着ける手段として、資格学習に触れたが、今回はその中でも語学系資格におけるTipsをこの記事をでお伝えできればと思う。

TOEIC学習は何のために何点を目指すか

結論からいうと、銀行員は、まず初めのステップとして、社内での昇格で不利にならないために、TOEICで850点程度を目指すのがROIが高く、良いだろう。ROIのI=Investmentと、R=Returnに分けて解説したい。

Investment:750点→850点には225時間の投下が必要

Oxford University Pressによると、750点から850点をとるには275時間程度の学習が必要だ。ざっくり、一日2.5時間学習して約3か月で到達が可能といえる。これであれば、昨今の働き方改革の中であれば、(やや私生活ガマンの前提で)無理ではないかもしれない

Return:銀行では、語学能力がTOEICで測定されることが多く、例えば800点を超えると、社内で好評価を得やすい

公表情報に基づくと、有名な金融機関でTOEIC800点以上を昇格等の基準に設けていることが分かる。具体的には、以下の通り。

  • 三井住友銀行京葉銀行では、800点が昇格基準
  • 野村ホールディングス野村證券)では、800点が採用基準

結論、Investment対比のReturnは社内においてはよさそう、つまり、800点を超えれば社内評価を得やすく人事上不利に扱われることはないだろう。

TOEICで850点以上あれば昇進・転職に有利か

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結論からいうと、銀行員は、TOEICを850点以上に引き上げても社内昇進・転職に有利には働かないだろう。同様に、ROIのI=Investmentと、R=Returnに分けて考える。

Investment:850点→950点には325時間の投下が必要

上述のOxford University Pressによると、850点台から950点をとるにはさらに325時間程度の学習が必要だ。上記に追加で一日3.5時間学習して約3か月で到達することになる。れねの主観だが、やや負荷が大きく伺え、これがReturnとの対比でどうかが問題だ。

Return:TOEIC850 点以上あっても、社内・社外いずれの評価にも大きく影響しない

まず、大手企業でTOEICの高得点(例. 950点)を昇格基準に設けているところは、れね知る限りない。さらに高度といわれるTOEFLなどの他の語学資格においても同様である。Returnがあったとしても、高得点者は、毎年社内で受験勧奨がなされるTOEIC試験を免除される、ことくらいであろうか。

また、れねの転職体験に基づくと、転職エージェントの反応をみても、TOEICが重視された実感はない。むしろ、実務で使ったことがあるか読み聴きよりも議論・交渉できるか、という視点で見られていたように思う。実感値として、TOEIC850点以上あっても、転職にとりわけ有利に働くわけではなさそうである。

結論、この場合、Investment対比のReturnはいまいちと思われる。

昇進・転職に活きる英語力をどう身につけるか

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結論からいうと、本業で英語を使い、OJTで学ぶのが最短のアプローチ。

しかし、そのような機会がない人で、かつ、850点を超える実力の人は、USCPA(米国公認会計士)やCFA(米国証券アナリスト)など、実務レベルの英語運用を前提とした資格の勉強をする方がROIが高い。

本業で英語を使い学ぶのが最短のアプローチ

本業で学ぶ=ストリートファイトがベストだろう。

れねの銀行時代の同期の話をする。当時純国産で英語からっきしであった彼の実務英語との出会いは、入社2年目、支店での法人営業時代である。ある外資系企業の日本現法に飛び込み営業をして円での資金ニーズをつかんだそうだ。銀行側の基準として、米国本社の保証差入があれば、本邦での融資が可能であったため、必死で英文の財務諸表を読み込み、稟議を書き、本社との交渉の進め方を日本現法のお客様と考え、実行したとのことである。

結果的には、その場での融資には至らなかったが、日本現法とのリレーションが深まったほか、米国本社とれねがいた銀行の米国支店との窓口が繋がる結果となった。

当然ながら、必要に迫られて学んだ英文会計や本社交渉用の英文ストーリーなどは、その同期のハードスキルとして血肉となった、と、のちに武勇伝として聞かされたものである。

実務英語を使う機会がない人はUSCPAやCFAの取得を検討してみるとよい

上記のような実務機会がない人で、かつ、TOEIC850点を超える実力の人は、USCPA(米国公認会計士)やCFA(米国証券アナリスト)など、実務レベルの英語運用を前提とした資格の勉強をする方がROIが高い。

いずれも、合格までに1,000時間程度要する負荷高めの資格ではあるが、社内外の市場におけるReturnはその投資に見合う

れねは、銀行員時代にUSCPAに合格したが、その時点で同期で合格していた人は不在。少なくとも社内での差別化には繋がり、海外関連の業務につかせていただいた。加えて、転職時も「英文でファイナンス実務ができる人」という前提で見られていたため、他の候補者よりもアピールができた。

一方のCFAは、ざっくりいうと証券アナリストの米国版だが、特に外資系の運用会社(いわゆるファンド)には「運用のスペシャリストになるポテンシャルあり」と評され、ウケが良い。特にLevel 3は米国人にとっても難度が高いため、この業界での差別化に活きる。

おわりに

以上、銀行員におススメの資格学習法(語学系)を概観してきた。

結論、TOEICは850点程度であれば社内でのアピールに有用。一方で、実務での英語力が伴わない中で850点以上をとっても、社内外で加算評価されないので、あまり意味はないだろう。

むしろ、そのような英語基礎力のある人は、実務英語を使う機会を社内で探すか、USCPAやCFAの合格を目指すのがROIとしても良さそうである。

個々の資格取得のTipsについては、別稿できればと思う。

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